【完】DROP(ドロップ)
そう思っていると、チョコを持ったまま走って行ってしまった女の子2人。
あ……れぇ?
そのまま、何事もなかった様にホームで待つ圭矢。
もしかして……。
受け取らないの?
えぇぇぇえぇぇぇえ!
受け取ってもらえないって事なんて、全く想像していなかったあたしは目の前が真っ暗。
そんな言葉がピッタリだった。
そうだよね。
告白してOKか駄目か以前に、受け取らないっていうのもあるんだよね。
受け取ってもらえないわ、告白も駄目だわって……凄くショックじゃない。
あぁー、どうしよう。
悩みながらも、やっぱり圭矢と話したいあたしの足は動いてしまう。
圭矢の隣に並んで、
「……おはよ」
小さな声で、取敢えずは挨拶。