【完】DROP(ドロップ)
-drop story-圭矢
「おい、これお前なんじゃねーの?」
アイスクリームを加えながら、俺に雑誌の1ページを見せる友達。
普段、雑誌なんて見ない俺は興味すらなかった。
ただ差し出された雑誌に目をやった、それだけだったはずなのに。
“イケメン男子高校生 今年のグランプリ”
“D高校 安藤圭矢君”
大きく書かれた文字と、俺の写真に目を見開いたんだ。
そういえば、雫の友達が写真を撮らせてって何度も来た事とか。
色々な事を思い出していた。
暫くして、モデル事務所から来た電話。
何度も何度も
『考えてみてくれなですか?』
そう言われた“モデル”をやる事。