理不尽
「あはは、実感湧かないな。」
医者がいなくなった後、1人で狂ったように笑っていた。
そういえば、私、あれから全然笑ってない。
私、普通に笑えてるのかな
「はは、はははは」
ガラッ。
体がビクッとする。
里奈が来ていて、今の聞かれたかなと心配になる。
そういえば知ってるんだろうか。私がもう歩けないってこと。
「里奈?」
来てから椅子に座ったまま黙って私の脚を見つめている。
「ん?」
そう返事をしながら顔をあげない。