理不尽


ただ、彼が長く生きようとしていないことに
悲しみを覚えた。

私の頬を涙が伝った。
こんな数える程しか合っていないのに
悲しく思う私はおかしいのかも知れない。


彼の命の灯火が少しでも長く燃えているように
私は願おうと思った。
奇跡が起こると信じて



< 38 / 90 >

この作品をシェア

pagetop