理不尽

コンコン

真っ白いドアをノックする。
大木晴樹と書かれたネームプレートを見て
こないだまでは私の名前もここにあったんだなと思う。



彼は寝ていた。
起きている時のクールさとは打って変わって愛らしい寝顔だった。



ベットの脇に移動し、里奈は椅子に腰掛ける。
少し暇になったので日記を書いた。



ただ、静まり返った部屋は段々と睡魔を誘う。
最後は負けて、開いたまま突っ伏してしまった。
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