理不尽
未来
少なからず、こないだあの男の子に言われたことが気にかかっていた。
まるで、自分に未来がないみたいな
言い方をしていた。
「あれ…」
そう呟きながら歪んでいく視界に映る足を見つめ
「私の…私の未来って…何…かな…」
ツーと涙が伝う。
「今は1人だから、1人だから」
そう、泣いてもいい理由を作る。
「どうして…どうして…私は歩けなくなっちゃったんだろう…」
ポタ、ポタ、と涙が布団を濡らしていく。