"義理"の兄弟に迫られてます?!
キーンコーンカーンコーン

昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴った。
(お昼食べ損ねた…てか私、次移動教室じゃん)

手を離してもらおうと声をかけようとしたら

「俺さぁ~、もう女と遊ぶのやめた。これからは弓瑋ちゃんだけにする。」

覚悟しててね?
耳元で囁かれれる。 ちょ、近いっ…///

「優浠さん、近いっ///」

ハハッ そんなとこもかわいいね?

なんて言いながら離れる優浠さん。
ほんっとこの人女慣れしてるっ!

こーゆー人ほんと嫌いなのよね。
(優浠さんには言わないけど。)

「だからさ、弓瑋ちゃん俺と付き合おっか♪」
「…はぁぁあぁあああぁ?!」

何でそうなったの?!確かにもう遊ぶのやめて私だけにするとか言ってたけどさ、それにしてもいきなり付き合おっか♪なんてチャラいだけじゃないのっ!?

「丁重にお断りさせていただきます。」

授業始まってるし疲れるから
と、早足にドアへ向かう。

優浠さんは追いかけてはこなかった。

「やっぱじわじわと攻めるしかないかぁ…」
ポツリと呟いた言葉は風に流されていった。
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