お姫様は男装騎士
ハッと我に返り、


少女の前に向かい、


跪きながら、


「お怪我はございませんでしたか…お嬢さん」


手をそっと掴むと、


「け、怪我はしていませんが…。
あなたの方こそ怪我をしているのでは?」


と心配そうな顔をする少女。


「お優しい方ですね」


と言うと、


「男5人を倒しておいて無傷ってありえない…あれ?」


と少女は僕が怪我をしていないか全体を見た後、驚いた顔をしている。


「どうかされましたか?」


「いや、だって、あの男達を無傷で倒しているのだもの」


「あぁー、3人一斉に襲い掛かってきたのを倒すなんて朝飯前ですよ!
いつもは7人が一斉に襲い掛かってくる訓練をしていますから!」


と言うと少女は混乱のあまりその場に倒れた。


すると、


「カロナ、大丈夫かい?」


と父上が騎士団を連れてやって来た。
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