お姫様は男装騎士
昔の記憶とはいつのだろうか...。
『事故』の後の記憶だろうか?
それとも、
『事故』前の記憶だろうか...。
「アリス...ごめんなさい。
貴女はまだ記憶が少し戻ってなかったのよね」
とお母様が心配そうに私を見て言った。
「大丈夫ですよ。
いつか、必ず取り戻してみせますから!」
と私はお母様に胸を張って見せた。
「そう…。
隣国への道は馬車で行ってちょうだい。
あと、
私の兄のアダム・ユーインを知ってるでしょう?
貴女の伯父よ」
「はい、存じております。
たしか、隣国で牧師をなさっておりましたよね」
「そうよ。
兄が貴女の事を送ってくれるみたいだから、
安心してちょうだい。
まぁ、護ることも入っているけど」
お母様の言葉に私は頭に?を付けた。
「護る?私をですか?」
「男性だらけのところに貴女を送るからには
護ってもらうのよ」
「大丈夫ですよ。
私などに手を出す者などおりませんよ」
「果たして、どうでしょうか?」
と私の後ろから聞こえたので振り返って見ると
そこには伯父様がいらっしゃった。
「あら、速かったわねお兄様」
とお母様は平然と言う。
「速く来いって手紙を送ったのは君だろ?」
と苦笑いしながら言う伯父様。
「そうだったわね」
とお母様と伯父様、
2人が話し始めてしまった。
すると、
「君が、アリスだね」
と私の前まで来てお辞儀をする伯父様。
すかさず私もドレスの一部を軽く摘みお辞儀をする。
「そうこそお越しくださいました、伯父様」
「アリス、こんなに大きくなって。
さらに美人になったね」
と伯父様は微笑みながら言う。
「私など、美人からかけ離れてますよ」
と否定すると、
「そんな事ないよ。
世の男たちが放っておく方が可笑しいぐらいにね」
とさらに恥ずかしいセリフで返される。
伯父様は凄いなぁ。
こんなに恥ずかしいセリフでもサラッと言えてしまえる。
「お世辞はおやめ下さい」
と真顔で言うと、
「お世辞ではないのだがな…」
と伯父様は苦笑いをしていた。
『事故』の後の記憶だろうか?
それとも、
『事故』前の記憶だろうか...。
「アリス...ごめんなさい。
貴女はまだ記憶が少し戻ってなかったのよね」
とお母様が心配そうに私を見て言った。
「大丈夫ですよ。
いつか、必ず取り戻してみせますから!」
と私はお母様に胸を張って見せた。
「そう…。
隣国への道は馬車で行ってちょうだい。
あと、
私の兄のアダム・ユーインを知ってるでしょう?
貴女の伯父よ」
「はい、存じております。
たしか、隣国で牧師をなさっておりましたよね」
「そうよ。
兄が貴女の事を送ってくれるみたいだから、
安心してちょうだい。
まぁ、護ることも入っているけど」
お母様の言葉に私は頭に?を付けた。
「護る?私をですか?」
「男性だらけのところに貴女を送るからには
護ってもらうのよ」
「大丈夫ですよ。
私などに手を出す者などおりませんよ」
「果たして、どうでしょうか?」
と私の後ろから聞こえたので振り返って見ると
そこには伯父様がいらっしゃった。
「あら、速かったわねお兄様」
とお母様は平然と言う。
「速く来いって手紙を送ったのは君だろ?」
と苦笑いしながら言う伯父様。
「そうだったわね」
とお母様と伯父様、
2人が話し始めてしまった。
すると、
「君が、アリスだね」
と私の前まで来てお辞儀をする伯父様。
すかさず私もドレスの一部を軽く摘みお辞儀をする。
「そうこそお越しくださいました、伯父様」
「アリス、こんなに大きくなって。
さらに美人になったね」
と伯父様は微笑みながら言う。
「私など、美人からかけ離れてますよ」
と否定すると、
「そんな事ないよ。
世の男たちが放っておく方が可笑しいぐらいにね」
とさらに恥ずかしいセリフで返される。
伯父様は凄いなぁ。
こんなに恥ずかしいセリフでもサラッと言えてしまえる。
「お世辞はおやめ下さい」
と真顔で言うと、
「お世辞ではないのだがな…」
と伯父様は苦笑いをしていた。