お稲荷様のお呼びです!
あの違和感は……きっとこの世界のものじゃない何かの仕業だ。
そうか、だから違和感しか感じなかったんだ。
好きなかいちゃん先生の授業も何一つ入ってくることもなく、1限が終わった。
そこからというものおかしなことが続いていく。
教室に戻ってくれば、何もなかった机の上は消しカスだらけ。
一瞬固まったけど、ゴミ箱を持ってきてバッと捨てれば問題解決。
授業中はシャーペンの芯がひたすら折れる。
最終手段でボールペンで移せば折れる心配がなくて、カラフルなノートの完成。
体育の授業のバスケはボールが自分の意思を持つように、私の顔を目掛けて飛んでくる。
その前にひーちゃんがボールカットして綺麗にシュートを決めると歓声が沸いたから、そこも良し。