お稲荷様のお呼びです!


あの違和感は……きっとこの世界のものじゃない何かの仕業だ。


そうか、だから違和感しか感じなかったんだ。


好きなかいちゃん先生の授業も何一つ入ってくることもなく、1限が終わった。


そこからというものおかしなことが続いていく。


教室に戻ってくれば、何もなかった机の上は消しカスだらけ。


一瞬固まったけど、ゴミ箱を持ってきてバッと捨てれば問題解決。


授業中はシャーペンの芯がひたすら折れる。


最終手段でボールペンで移せば折れる心配がなくて、カラフルなノートの完成。


体育の授業のバスケはボールが自分の意思を持つように、私の顔を目掛けて飛んでくる。


その前にひーちゃんがボールカットして綺麗にシュートを決めると歓声が沸いたから、そこも良し。






< 125 / 253 >

この作品をシェア

pagetop