水面の月

入所から一週間、だいぶこの療養所にも慣れてきた。
田舎の療養所だからなのか、皆気さくで人見知りの俺でもすぐに馴染むことができた。



「葉月くん。」



病室の外から花谷の声が聞こえた。



「元気そうだね。」



花谷の笑顔を見ると、自然とこちらも笑顔になるから不思議だ。



「今日は検査があるから、またそのときに呼びに来るね。」

「はい。」
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop