ワケありルームシェア
階段を上る。
「螢、大丈夫か。」
「何のこと…?」
「緋山君。」
正直言うと膝は痛い。けど、ここでそんなこと言って時間を取らせる訳にはいかない。

「ほら、早く行かないと追いつけないよ。」

哀川さんだって運動ができないなりに頑張っている。だったら僕も頑張るべきだと思う。
「そうだな。」
そして、澄は僕達の前を走る早乙女先輩のところへ行く。
「先輩、弓景先輩の病室は705号室です。」
そう伝えるとまた僕のところへ戻ってくる。
「螢とは前もこうやって一緒に走ったことがあったよな。螢にとっていい記憶かわからねぇけど。」
こうやって走った記憶、中学生の頃か……。
「別に…………。君と走っている時は嫌じゃなかったけど……。」
「!そうか!」
「緋山君、絶対無理はしないでね!澄君も心配しちゃうから!」
「そう!その通りだぜ!」
「まだ大丈夫だって。」


そこで、やっと着いた705号室。




_______________ガチャッ。


扉を開ける。



「眞白先輩!」
「みっちゃん!?」
白い服を着て、ベッドに座っている弓景先輩がいた。











2へ続く
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