ワケありルームシェア
そして、またいつも通り家へ帰る。
哀川さんも横にいる。
だけど、いつもより暗くて……。
「ねぇ、哀川さん。弓景先輩のことそんなに気になるの。」
「えっ!……うん。」
「でも、ただの風邪かもしれないでしょ。」
「そうだね………。」
家につく。
哀川さんは今日もバイトらしい。
でも毎週木曜日はシフトが早く終わるって言っていた。
「緋山君、帰ってきたら、相談したいことがあるの。」
「へぇ。別にいいけど。」
「ありがとう。じゃあ、行ってくるね。」
「うん。」
そして、家には1人きり。

いつも哀川さんにご飯を作ってもらってたから、今日は作ってあげようか。
面倒見てもらってばかりはダメ人間になりそうだから。
作れるものは限られてくるけど。
そして、僕はキッチンにたった。
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