無気力王子とじれ甘同居。



「あ、そういえば松下くん、テストどうだった?」


自分の胸の音に少し戸惑った私はそれがなかったことにするように松下くんに聞こうと思っていたことを慌てて聞く。



「すっごい疲れた」


「あはは。だよね…」


今まで一度も起きて授業受けたことない人間が突然4時間もぶっ続けで起きてるなんて、大変だよね。


まぁ、他のみんなはちゃんとそれやってるんだけどさ…。


「赤点免れそう?」


「…それがさ」


え?


急に、スプーンを動かす手を止めて話し出そうとする松下くん。


もしかして…全然解けなかったの?!



「ま、松下くん?」


心配して彼の顔を覗く。



「…半分かけちゃたんだよね」


「えっ?」



「小5以来だよ!テストの半分埋められたなんて!」


「…そ、そうなんだ。よかったね!」


テストの半分埋められたのが小5以来なんてすごいぶっちゃけ聞いちゃったな…。


「松下くん、それでよく受験受かったよね…」


「一応塾に通ったから。それに授業中、ずっと寝てはいたけど無遅刻無欠席だったのが大きいかな」


「うわ…」


すごいのかすごくないのかよくわらないけど…。



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