無気力王子とじれ甘同居。


苺ソースの甘酸っぱさとチーズのクリーミーさとチョコのコクのある甘さは相性抜群で、私の口の中は完全にスイーツのパラダイス。


「大貴、どうしよう!!私幸せだよ!生まれてきてよかった!大貴が幼馴染みでよかったよ〜!」


半泣きで美味しさと幸せさを訴えるけど、大貴は「ふーん」と興味なさげ。



大貴のお母さんはお菓子作りが趣味だから、そういうものたくさん食べさせられて、今はスイーツ全体が苦手らしい。(ソーダ味のアイスは好き)


この幸せを味わえないなんて、あーたかわいそうすぎるよ。


「もうね!だいたいね!チョコレートと生クリームだけで1ヶ月は生きられるじゃない」


「うん、生きられないけどな」


「それにプラス、いちごとチーズだぜ?もう死んじゃうよな」


「どっちなんだよ」


大貴のツッコミは今日も華麗である。


「…そんなに上手いの?それ」


「え?」


頬杖をつきながら、クレープと私をジッと見つめる大貴。



< 123 / 270 >

この作品をシェア

pagetop