無気力王子とじれ甘同居。
苺ソースの甘酸っぱさとチーズのクリーミーさとチョコのコクのある甘さは相性抜群で、私の口の中は完全にスイーツのパラダイス。
「大貴、どうしよう!!私幸せだよ!生まれてきてよかった!大貴が幼馴染みでよかったよ〜!」
半泣きで美味しさと幸せさを訴えるけど、大貴は「ふーん」と興味なさげ。
大貴のお母さんはお菓子作りが趣味だから、そういうものたくさん食べさせられて、今はスイーツ全体が苦手らしい。(ソーダ味のアイスは好き)
この幸せを味わえないなんて、あーたかわいそうすぎるよ。
「もうね!だいたいね!チョコレートと生クリームだけで1ヶ月は生きられるじゃない」
「うん、生きられないけどな」
「それにプラス、いちごとチーズだぜ?もう死んじゃうよな」
「どっちなんだよ」
大貴のツッコミは今日も華麗である。
「…そんなに上手いの?それ」
「え?」
頬杖をつきながら、クレープと私をジッと見つめる大貴。