無気力王子とじれ甘同居。
ん〜女子ってなにが嬉しいんだろう。
私が今欲しいものは…洋服でしょ、新しい財布でしょ…それからバック…あぁ、お金欲しいな〜お金。
「…み!…祐実っ」
「はっ!」
いけない。
ぼーっとしちまった。
「お金!」
「はぁ?」
あっ、やばいっ!つい、心の声が。
「いや、ううん違う!可愛いもの…がいいと思う」
「うん。どんな?」
「…えっと…」
可愛いものってアバウトすぎだよな〜。
「…ア、アクセサリー?」
「アクセサリー?」
「うんっ!」
うんと言い切ったけど、西村祐実、あんたアクセサリーなんて身につけたことねーじゃねーか。
「祐実がそんなもんつけてるの見たことねーけど」
さすが幼馴染み大貴様。
よくご存知で。
「つけるよ!」
「ふ〜ん」
「信じてないでしょ」
「嘘だもんな」
「…うん」
負けた。
私には女子力がなさすぎるのは大貴がよくお分かりだと思うんですけどね。
こんな頼りない幼馴染みで悪いけど、まぁ、大貴が気兼ねなく話せる女子が私だけだから大貴も仕方なく私に聞いてくれてるのかな。
私もできる限り力になろう。
大貴の恋のためだ!