無気力王子とじれ甘同居。


「あ、ちょうどいいじゃん。アクセサリー」


「え?」


「ここ、見てみるか」


大貴はそういうと、横にあるショップを指差した。


店内には、キラキラしたアクセサリーや鏡が並べられていて、それを真っ白い照明が余計華やかに見せていた。


か、可愛い!!


私の足は吸い込まれるようにそのお店に入って行く。


ピアスとかヘアアクセの他に、ブレスレットやリング、ネックレスまで種類が豊富。


こりゃ、選ぶのが大変だよ…。


今どんなのが流行っているのかもわかんないし…。



「大貴の好きな人って、どんな人なの?」


店内を回りながらそう聞く。

その子のイメージに合わせたものを選ばないとね!


「は?」


「だって大貴、今日私を誘ったのって、その子にプレゼント買うためでしょ?」


「……あ、あぁ、そう。えっと…」


「…?」


「…すげー可愛い」


っ?!


大貴めっちゃデレてるじゃんっ!!


目の前で頬を赤くした大貴はさっきクレープ屋さんで見た顔と同じ顔をしてて、恋をしてるんだっていうのが伝わった。


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