無気力王子とじれ甘同居。
夜はオオカミ松下くん
【side 冬真】


そろそろかな。


携帯のロック画面を確認する。


深夜1:30

画面に表示された時刻を見てから、俺はムクッと布団から起き上がってから、軽く着替える。


こんな風に薄暗い部屋で着替えるのなんて久しぶりだ。



そんなことを思いながら、静かに部屋のドアをあけて部屋を出る。


隣で寝てる彼女を起こさないように。



「…今日はごめん」


彼女の部屋のドアに小さくそう呟いてから、俺は玄関に向かう。



─────ガチャ


ドアを開けると、少し風が吹いて前髪がなびいた。


久しぶりの、真夜中の風。


俺は音を鳴らさないようドアを閉めてから、ゆっくり鍵を閉めて、アパートを出た。



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