無気力王子とじれ甘同居。


「…ちょっと、松下くんっ!やめてよ!」


松下くんは私に馬乗りになると、私の両手首を片手だけで私の頭の上で掴むと、ベッドに押し付けて私をみた。


冷静に、暗くてよかったなんて思ってる。
今、私の顔は史上最強に真っ赤だ。


耳舐めるとか…っ!!


松下くんのヘンタイ!!!


っていうか、なんなよこれ!


「…こういうことだよ」


「…えっ」


暗くてよく見えないはずなのに、こちらをみてる松下くんの顔がなんだか切なそうな気がした。



「ブレスレットの意味」


「…意味?」


「はぁ……これでもわかんないの。祐実、学校の勉強よりもこっちの勉強頑張った方が良くない?」


「…こっちって…」


松下くんに腕を掴まれて動けなくなってる状況に、心臓はドキドキしすぎてそろそろもたなくなりそう。



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