無気力王子とじれ甘同居。


こんなに至近距離で、学年1イケメンだと騒がれてる彼と目が合っているのに、じーっと彼を見続けられてる自分に自分で驚いている。


「…おは──────」


「松下くんって、誰にでもああいうことするの?」


朝の挨拶をしようとした彼に直球で聞く。


私の目の前いる、この寝起きでさえも爽やかボーイな彼は、昨日、うるさいからって理由で私の唇をキスで塞いだし、

夜中は乱暴に私に大貴の気持ちをわからせようとした。


なら、私だって負けてられない。


思ったことは直球で言っていくんだもん。



「…俺が誰にでもああいうことする人に見えるの?」



「うん、見える」



モテる松下くんなら、ああいうことすぐにやってのけちゃうんだろう。


それもなんとも思ってないはずだし。



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