無気力王子とじれ甘同居。
えぇぇぇぇ!!!!
意味わかんないよー!
なんで、松下くんがいるの?!
バイトって言ってなかった?!
「ま、松下くんなんで?!バ、バイトじゃ」
「シフト確認したら休みだった」
「へ?!何それ!!」
マジですか…。
いやーなんかマイペースというか、テキトーというか…。
「これうまっ」
「…いつから、いたの」
「部屋にいたよ、ずっと」
うそぉぉん。
「ローファーだって玄関にあったと思うけど」
「…えっ、」
ん〜〜、
大貴を家に入れる前に急いで玄関を片付けた記憶を思い出す。
あっ。
急いでたから気付かなかったけど…。
確かに…ローファー片付けたかも。
「ほらね、普通そこで気付くよ」
思い出したって顔をした私を見て松下くんがそう言って、もう一個大福を食べる。
「気付かないよっ!急いでたし!っていうか…」
松下くんが部屋にいたってことは。
「話…聞こえてた?」
「ん」
「あぁ、ですよね」
「…なんでちょっと嫌みたいな顔してんの。別にいいじゃん。俺は知ってたし。あいつの気持ち」
「だって…」