無気力王子とじれ甘同居。
「そもそも、あいつの気持ち気付かせたの俺だし」
「…いや、まぁそうなんだけど」
「つーか」
っ?!
松下くんは突然私の頬を両手でブチューっと包むと、ムッとした表情でこちらを見つめた。
「なんだよその誇った顔。あいつに告られたくらいで調子乗ってる」
っ?!
「はひっー?!」
「腹減った。なんか作れ」
うっ、なんでそんなにイライラしてるわけ!
「はひはひ!(はいはい)ふふひまふよ(作りますよ)ー!」
頬を挟まれたままこっちも少しイラついたように言う。
「バカ祐実」
「な、なんなよ!」
手を離した松下くんは、また私をバカ扱いすると、スーッと部屋の中に消えて行った。
もう!なんで松下くんがイラついてるのよ!意味わかんないし!
「べーっだ!」