無気力王子とじれ甘同居。


「ちょっと見に行かない?告白」
「えー、どうせまた振られるでしょ?」
「でも、誰なのか気にならない?」


クラスがまた騒ぎ始めると生徒の何人かが松下くんとあいちゃんの後をつけようと教室を出始めた。


そして、教室は一層松下くんの話で持ちきり。


全く、あいちゃんはあんな嘘言ってどうする気なんだろう。



ブーブーブーブー



ん?


松下くんフィーバーに圧倒されていると、スカートのポケットに入れていた携帯のバイブが太ももに伝わった。


っ!!


ロック画面を開くと『あいちゃん』と表示されていた。



あいちゃんからのメッセージだ。



『隣の空き教室にいるから、祐実も早く来て、急いで!』



ん?!


駐車場じゃないの?


聞きたいことは色々あったけど、あいちゃんがあんまり急いでるような雰囲気だったので、私は携帯をしまってから、急いで隣の空き教室に向かった。



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