無気力王子とじれ甘同居。
「…なんで」
「前に松下が祐実の部屋の鍵持ってるのみたんだ」
「…え」
嘘でしょ?
「あいつ、見せつけるみたいに俺に鍵見せてきてさ…」
「それいつの話!」
「祐実たちがカフェテリアで松下としゃべってた時だけど…」
やっぱりみられてたんだ…。
なんで松下くん余計なことを!
っていうか!!
「じゃあ大貴、私の家に大福持ってきた時って…」
「知ってたよ。まぁ半信半疑だったんだけど、ベランダの洗濯物みたからちゃんと確信した」
「…へ?せんたく…もの?」
「うん。祐実、昔っからツメが甘いからな。男物の下着が干されてて、あーって」
「マジですか…」
あぁ、知ってたんだ。
1番知られたくなかったのに…。
でも、大貴なら、それこそ私のことが好きなら(自分で言うか)
余計、松下くんとの同居を反対するはずだけど…。
「本当はさ、今すぐ2人を引き離して、祐実にうちに来て欲しいってすごく思ってる」
「でも、あいつが…」
大貴は、不機嫌な顔で話し出した。