無気力王子とじれ甘同居。
【side 冬真】


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俺にとって、キャーキャーとよく知らない女子たちから浴びせられる黄色い声は、無意味でしかない。


だけど、祐実の焦った顔とか、困った顔はちょっと気に入ってて。


今回もちょっと困らせてやろうって気持ちで、彼女の家の鍵を持って、祐実のいるカフェテリアに向かった。


今日、慌てて家を出た祐実は家の鍵を忘れて学校に向かったから。



ガラス張りの外観でおしゃれな雰囲気のカフェテリア。


外から見えた後ろ姿は、もう見慣れていたからすぐに見つけられた。



ポケットに入ってる鍵を手で触りながら、祐実の焦った顔を想像しておかしくなる。


どんな反応するだろう。


ワクワクした気持ちでカフェテリアの中に入ろうとした時。



「おい」



低くい声が後ろから聞こえた。




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