無気力王子とじれ甘同居。
「見て!松下くんナマコ!!」
私はそういって、プールに手をもう一度入れてから、黒い物体を触る。
プニプニでちょっとヌルヌルしてて、正直少し気持ち悪い。
「うえっ」
でも、松下くんの完全に嫌がってる顔が面白くて、私はナマコを触るのをやめない。
「慣れたら可愛いかも、ナマコ」
「まぁ、祐実よりはな」
「はぁ???」
「フハッ」
怒った私を見て、松下くんがふき出した。
「なに笑ってんのよ」
「ハハッ、べつにっ」
そういいながらクククッと笑うのをやめない松下くん。
全く…。
そんな楽しそうにされちゃうとさ…。
なんかちょっと嬉しくなるじゃん。