無気力王子とじれ甘同居。


「見て!松下くんナマコ!!」


私はそういって、プールに手をもう一度入れてから、黒い物体を触る。


プニプニでちょっとヌルヌルしてて、正直少し気持ち悪い。


「うえっ」


でも、松下くんの完全に嫌がってる顔が面白くて、私はナマコを触るのをやめない。




「慣れたら可愛いかも、ナマコ」


「まぁ、祐実よりはな」


「はぁ???」


「フハッ」


怒った私を見て、松下くんがふき出した。



「なに笑ってんのよ」


「ハハッ、べつにっ」


そういいながらクククッと笑うのをやめない松下くん。


全く…。


そんな楽しそうにされちゃうとさ…。


なんかちょっと嬉しくなるじゃん。




< 196 / 270 >

この作品をシェア

pagetop