無気力王子とじれ甘同居。


「とにかく黙ってつけてればいーの。落ちてたものだし」


「絶対嘘でしょ」


「本当」


「嘘だね!」


「あーも!」


松下くんと言い合ってると、突然松下くんが私の肩を自分の方に寄せた。


「今日の祐実、祐実のくせに可愛いです」



っ?!


突然胸が大きくなりだす。


え…。


今、松下くん私のこと「可愛い」って言った!?


いや、あの松下くんに限ってそれは…。


恐る恐る上にある松下くんの顔を覗き込む。


っ?!


嘘…。



「見るな、変態」


「うっ…」


赤くなった松下くんの顔を見ていたら、松下くんに変態呼ばわりされ、松下くんの手が顔に覆いかぶさってきた。



「松下くんの顔見ただけなのに…」


変態とか…。



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