無気力王子とじれ甘同居。











あーどうしよう。


私って…松下くんのこと好きなんだ。



家に帰ってきてすぐにお風呂に入った私は、湯船に浸かりながら考える。



松下くんが希和さんといい感じだったらどうしよう。


そんなことをふと考えた時。


嫌だと思った。



この同居が一生続くなんて思っていないけど、それでも今は正直、


終わらないで欲しいって思ってる。



いつもは意地悪のくせに、時々優しくしてくれたり素直になって甘えてきたり。



そういう松下くんを知ってるのは私だけでいいなんて思って。


大貴のことを大切に思う気持ちとは違う気がする。



「祐実」



っ?!



突然、曇りガラスに人影ができると松下くんの声が聞こえた。




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