無気力王子とじれ甘同居。


「みんなに言うって何を…」


「西村祐実は学年王子と同居中だって」


っ?!


そんなことバレたら、それこそ私は平和な学校生活を送れなくなる。



「でも…そんなの…証拠ないし」


松下くんのやり方に慣れて、少し賢くなった私はそう言い返す。


「んー、まだあるよー?西村祐実が王子とキスしたって」


「ひっ!」


松下くんは、不敵な笑みを浮かべながら私の首に顔を埋めて、私の首筋を舐めた。


ううっ!


松下くんのど変態!!


私が松下くんとキスしたなんてバラたら殺される!


でも…それだって証拠なんか…。



「俺はいいんだよ?みんなの前でキスしたって」


きいー!!
安定の悪さだな!
カンニングしようとしてた時と同じ顔してるよ!



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