無気力王子とじれ甘同居。
甘え上手な松下くん
*
*
「ん〜」
翌朝─────。
なんだかいつもよりあったかくて、
いい匂いがして、
そんないつもとは違うことに違和感を感じて、私は目覚ましより先にパチっと目を覚ました。
違和感を抱きつつも、寝返りを打ってみる。
ん?
スースーと小さい寝息がする。
ん?
いや、さすがに私の息じゃないよね。。。
って…
え?
えっ?
えーーー!!!!!
私は目の前の光景に、目を大きく見開いてしまう。
「っっ、ま、ま、松下くん?!」
思わず出した声を慌てて手で塞ぐ。
そう。
目の前には、それはそれは今まで見たことないような綺麗な寝顔があって。
いや、いや、いや、いや!
なんで松下くんが私のベッドで寝てるのよ!
心臓は朝からバクバクと鳴り出して。
一気に体中が熱くなる。
それに、松下くんの手は私のことを完全に抱きしめているし…。
なんでなのーー!!!