無気力王子とじれ甘同居。
「え、ちょ…」
松下くんから体を離そうと体を動かす度に、布団の中で松下くんのスウェットと私のパジャマが触れて、またそれにドキッとする。
うぅ〜〜朝からなんなのよ〜〜!
「ふぅー…」
やっと体の上半身を起こすことができて、ベッドの下からドアの方に向かおうとした瞬間、
─────っ?!
「ひっ!」
松下くんに腕を掴まれてしまい…。
また松下くんの腕の中にすっぽりと戻ってしまった。
「ちょっと、松下く…」
「んー…まだ行かないで」
「っ!!」
もう〜〜!!
なんなのよ…。
もしかして松下くん、寝ぼけてる?
っていうか、なんで私のベッドで寝てるのよ。
松下くんの寝息がスースーと頭の上から聞こえて、松下くんの胸がすぐ目の前にある。
朝からこんな状況…
頭がついていかないよ…。