無気力王子とじれ甘同居。
ガチャ────
キィ────
「…んもう!松下くん!!」
私は、屋上の重たいドアを開けるとすぐにそう怒鳴った。
眩しすぎて、視界が白くてどこに松下くんがいるかなんてわかんない。
だけど、私のイラつきはおさまらないんだもの!
「…あー」
松下くんの安定したダルそうな声が聞こえる。
人の顔を見て、あぁって…。
「あのねっ!!」
「ちょうどよかった」
「へ?ちょっ、」
いきなり下から手を掴まれたかと思うと、
────っ?!
いきなりグイッと引っ張られて、私は慌てて下のコンクリートに手をつけてから、流れるようにその場に座った。
勢いがあったので、お尻が少し痛い。
松下くん…乱暴すぎ!!
これでも私、女の子なんですけど!!
扱いひどすぎない?!