無気力王子とじれ甘同居。
─────トンッ
へ?!
外の光に目がだんだん慣れてきて、私はやっと自分が今どういう状況なのかが理解できた。
スカートに重い何かが乗ってる…。
それは…。
「…んーちょうどいい」
私のスカートの上で気持ちよさそうに頭を置いて目をつぶってそういう松下くん。
なんなのよこれ!!!
─────っ!!
その顔が太陽の光に照らされて余計端麗さを際立たせていているので、私はまたたくさん言いたかったことをゴクンと飲み込んでしまった。
なんか、こんな綺麗な顔に怒鳴り散らせばバチが当たりそうなんだもん。
「…あの、松下くん、HR始まるんですけ…」
キーンコーンカーンコーン
はっ!!!
チャイム!!!
「ちょっと松下くん、頭どけて!」
「始まっちゃったってことは終わったのと同じだよ」
ったく〜〜!またテキトーなことを!!!
「…で、なんでストーカーしたの?」
私のすぐ下で綺麗な色素の薄い茶色の目を細めてこちらをじっと見つめる松下くん。
あぁ、もうこの綺麗さ、だんだんムカついてきちゃうかも。。。