無気力王子とじれ甘同居。
*
*
───ん?
ヒューっと風が吹いてから、私はゆっくりと目を覚ます。
「…眩しっ」
なんで私…こんなところに…。
あ!
そうだ!!
「松下く…!」
私はバッと顔をしてから彼がいるはずのそこを見る。
あれ?
いない…。
確かに松下くんはここに寝ていたはず…。
どこ行っちゃったんだろう…
って言うか…。
私完全に授業サボってるじゃんっ!!!!
慌てて立ち上がると、少し体が痛い。
結構寝てたんだ…私…。
急いで屋上を出てから階段を降りる。
まったく、起こしてくれてもいいのに!!
ほんっと自分勝手なんだから!
私はまた松下くんにキレながら、教室に向かった。