無気力王子とじれ甘同居。


「心配させたお詫びに、コンビニの弁当2人分な」


「へ?!2人分は高いって!」


2人分とか、どんだけ食べるのよ…。



「幼馴染み心配させたんだよ?それくらい安いもんじゃない」


「あいちゃんまで…」


「じゃ、放課後な」


大貴はそう言うと、私の頭をくしゃくしゃっとしてから、片手を上げて教室を出ていった。


「絶対お似合いだと思うけどな〜お2人さん」


大貴の背中を見送ってからすぐ、あいちゃんがそう言いだした。


そんなこと言われてもさ…。


女の子に奢らせようとするんだよ?絶対女子に見られてないもん。


絶対そう目で見てるわけないし、私だって見ていない。



松下くんといい、大貴といい、私のことなんだと思ってるんだろう。





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