無気力王子とじれ甘同居。








「ただいま〜」


放課後、大貴とコンビニで別れてからスーパーで買い物をした後に家に着く。



少し前までは大貴に荷物を持ってもらったりもしてたけど…流石に家に松下くんがいるんじゃ絶対無理で…。



「あ…」


────?!


買い物袋をドサッとダイニングテーブルに置いたタイミングで、松下くんが部屋から出てきてそう声を出した。



「松下くん、いたの ?!バイトじゃ…」


「バイト休みになった」


「うっ、聞いてないって。それならメッセージくらいちょうだいよ…」


こっちだって色々と心の準備ってもんが大事でだな…。


「いちいちだるい」


はぁ…。


いつもの松下くん…。


っていうか…今日は屋上で見たっきり、ずっと松下くんを学校で見なかったけど


どうしてたんだろう。


松下くんは表情を変えないまま買い物袋の中を漁り出した。



「ねぇ、松下くん今日一日どこ行ってたの?」


「言わない。ね、卵焼き食べたい」


え〜〜…


人の話聞いてるのー?!


安定のマイペースかよ。。。




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