無気力王子とじれ甘同居。


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………


放課後。



「私ね、ずっと…森山くんのことがっ…!」



あいちゃんとのおしゃべりが盛り上がってしまい、慌てて大貴のクラスに向かうと。



シーンと静かだった教室から女の子の声がして、私は慌ててドアの前で足を止めた。



これ、聞いちゃいけないやつじゃない?!



大貴…また告白されてるじゃんっ!!!


もう何回遭遇したわからないその場面から、私は逃げるようにクルッと来た方向を向く。



そして、抜き足差し足早歩きで、急いで靴箱に向かった。



…アイス、今度でいいや。



私はそのまま、自分の家へと向かった。





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