空に煌めく星よりも
「真紘、どうしたの?お腹壊したりした?」
ダメだ。俺このままここにいたら、動機やら眩暈やらで、本当に具合が悪くなりそうだ。
「・・・星、見るならさ、やっぱもっと近くで見たいよな。俺、望遠鏡取ってこようかな。」
星が見やすい丘の上の公園を少し下ったところに俺の家が、その真裏が彼女の家だった。
ちょっとの間でいい、彼女から離れて落ち着きを取り戻したい。
このままじゃ、流星群どころではなくなってしまう。