君を、ずっと。【完】




「俺ら、中学同じなんだよね」


「…へっ!?」

先に頼んでいたアイスティーを飲んでいると喉に突っかかって、ゴホゴホと咳が出る。


「あぁ、ごめん。大丈夫?」

「え…あ、大丈夫です」

自分のおしぼりで口周りを拭き、精神を落ち着かせる。


「え…っと、同じ中学って―」


「うん。

まあ、俺と長澤は同じクラスになったことないんだけどね」


さっきまでは美羽ちゃんだったのに

苗字言ってないのにわかるってことは

この人は本当に同じ中学だったんだ。
< 189 / 338 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop