君を、ずっと。【完】
「俺ら、中学同じなんだよね」
「…へっ!?」
先に頼んでいたアイスティーを飲んでいると喉に突っかかって、ゴホゴホと咳が出る。
「あぁ、ごめん。大丈夫?」
「え…あ、大丈夫です」
自分のおしぼりで口周りを拭き、精神を落ち着かせる。
「え…っと、同じ中学って―」
「うん。
まあ、俺と長澤は同じクラスになったことないんだけどね」
さっきまでは美羽ちゃんだったのに
苗字言ってないのにわかるってことは
この人は本当に同じ中学だったんだ。