君を、ずっと。【完】



目が覚めると、白い天井が目に映った。


横を向くと、知らないおじさんとおばさんが泣いている姿が目に入る。



「…」

むくっと身体を起こすと、二人は涙を拭いて笑顔を見せた。



「大丈夫!?痛いとこは!?どこも痛くない?」

「気分はどうだ?大丈夫か?」


心配してくれているのが心から感じるような、そんないきおい。


私はただ、はいと答えた。

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