君を、ずっと。【完】




その後すぐにおじさんとおばさんが呼び出され、病室を出た。

冷静になって
頭で考えればきっとあのおじさんとおばさんは

私のお父さんとお母さんなのだろう。


だけど、思い出せないのだ。


記憶が

なにかにシャットダウンされているように、

鍵をかけられてしまっているかのように思い出せない。



記憶が、ない

記憶喪失なんだと理解するのに、時間はかからなかった。

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