君を、ずっと。【完】
「美羽―?入るよ?」
「はーい」
面会時間がはじまると同時に、ドアの向こう側からすみれさんの声がしてベッドに寄りかかるようにして座る。
「お待たせっ」
「わっ、なにこれ?」
「先生に聞いたらなに食べさせてもいいっていうから。これ、美羽が好きだったところのオムライスだよ!」
私の好物はオムライス、
だったらしくすみれさんが笑顔でそれを渡してくれる。
「ありがとう、あとで頂くね」
オムライスを受け取って、近くのテーブルへと置く。