君を、ずっと。【完】




『…もし、美羽が嫌だと泣いたら?』

『そん時はもうお前らの前に姿を現さない。約束する』

『…私は、なにも知らないから』


中学の頃は、話したことのなかった。

でもよく長澤から話は聞いてた。


『すみれはね、優しい子なんだよっ』

ただの真面目っ子にしか俺は見ていなかったけど


長澤が言うんだもんな。

そりゃそうだよな。


『お前、優しいんだな』


俺はすみれと一緒に、長澤の病院へ行くことを決めた。

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