君を、ずっと。【完】




「え…っと」


頭と体が、困惑する。


神山理人、さん。



知るはずのないその名前をきいて

今までにないくらいの恐怖感が私を襲う。



「美羽?大丈夫?」

「あっ…うん、だ、大丈夫」

「話し、聞ける?」

「…うん」


がくがくと震える、身体。



でもすみれさんが連れてきたいと言った人なんだ。

この人はきっと私にかかわりのある人。


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