君を、ずっと。【完】



「なにしてんの」


必死にもがいて、北村の腕から離れたいと願った時聞こえてきた声に私も北村も目を向けた。


「お前、なんで…」


「なにやってんのって聞いてんだけど」


驚くのも、仕方ないよ

だってさっきまであんた、先頭歩いてたじゃん。
真紀と一緒に、二次会行くって言ってたじゃん。


なんで?

なんで―…


「北村お前ちょっとしつこいよ」


私を、無理矢理北村から離しふっと笑う。


「う、…うるせえっ」


そう言って顔を少しだけ真っ赤にさせてここを去って行く北村。
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