君を、ずっと。【完】




なんで

なんで気付いたの。


なんで、なんできたの。


神山。

神山。



「かみ―…」



「相変わらず誰でもいいんだな、お前」



冷たい目。

しゃがみ込んだ私を見下すかのように見ているその目は



『長澤―!』
『俺の名前呼んでみ?ん?』

―『美羽』



あの頃の、あの可愛らしい神山の目じゃない。
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