♥恋コイ♥  【完結】
「はい」

『あ、ありがとう。』


向かい合ったまま、微笑みを交わす。

・・あれ?

もっとこう、
ビリビリッていう、電気のような
燃え上がるような感情、ってのは
湧き上がってこないの?

・・思ってたより・・
普通なんですけど・・?


歩きだそうとしたところ
床の隙間に上履きが挟まって
転びそうになった。



「っと」


さっと佐久間君が私の背中に手をまわし
ふわっと包み込むようにして支えてくれた。
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