♥恋コイ♥ 【完結】

「・・ありがとうございます」


佐久間君の、消えそうな小さな声。

『気にすんなって！』

わざと高らかに言ってみる。




それから買ったものを全部食べて、
私たちは帰ることにした。



駅までの道。
お互いに沿線が違うから
それぞれ別の改札口から、駅へ
入っていかなければならない。


改札口で別れる。


『今日は楽しかったね』

バックの中をごそごそと
ICカードを探しながら言うと