♥恋コイ♥  【完結】
あっという間に食べ終わってしまった野獣に

私は水筒のお茶を差し出すと

流し込むように一気に飲みほした。



ゴホッっと、野獣がせき込む。



『もっとゆっくり食べて』



私はもうひとつ、おにぎりを渡した。

野獣はまた食べ始めた。



ああ、
これは完全に
野生のライオンの
手なずけ方、だ。
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