僕等の青色リグレット
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「体中が痛い……」
「海に落ちたんだから当たり前でしょ? その程度で済んで良かったわよ」
お母さんが深々とため息を落とした。その表情は未だ怒りに満ちていて、私はタオルケットを頭まで被る。
あの日、びちょ濡れのままおばあちゃんの家に帰った私を見たときのお母さんの驚きっぷりったら半狂乱もので、申し訳なかったなと胸が痛い。
その後、私は情けないことに3日間ほど熱を出したのだ。
あとで着替えなさいね、とTシャツと短パンを畳の上に置いてくれたお母さんが部屋を出ていくのを見届け、ごろんと寝返りを打った。
シミのある天井を何となしに見つめる。
ここは、おばあちゃんが若い頃に使っていた2階の部屋で、歳をとってからは階段が辛くなり空き部屋にしていたという。あの日記を見つけた場所でもある。
「そうだ」
ふと思い立った私は、本棚の中から例の日記を取り出し中を開いた。
【7月29日 くもり 再び、彼に会えた】